貯蓄型に共済を組み合わせるならどれがいい?
金銭的メリットを考えて貯蓄型学資保険&共済の組み合わせで決定したとしましょう。貯蓄型はできるだけ返戻率の高い商品を選ぶのは当然として、共済はどの組合を選択すればいいのでしょうか。
ここでは、CO-OP共済、全国生協連、全労済、JA共済の4大共済のうち、商品構成が民間保険に近いJAを除く3つの共済で比較してみようと思います。
3大共済の比較
各共済の子どもの医療保障に特化した商品を表にまとめてみました。
共済名 | 掛金(月) | 加入年齢 | 死亡保障・重度障害 | 後遺障害 | 入院日額 | 長期入院 | 通院日額 | 手術金 | ・先進医療 ・他の怪我等 |
扶養者の死亡、重度障害 | 第三者への損害賠償 | |||
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交通事故 | 不慮の事故 | 病気等 | 交通事故 | 不慮の事故 | 交通事故、不慮の事故、病気等 | |||||||||
CO-OP共済 『ジュニア1000円コース』 |
1000円 | 満0~18歳 | 150万円 | 100万 | 14~350万円 | 6000円(1~365日分) | (270日以上連続した入院)に36万円 | 2000円(1~90日分) | 5・10・20万円 | ・なし | ・親の場合:4万円 ・扶養者の場合:100万円 (親=扶養者の場合は104万円) |
最高1億円(月額プラス170円) | ||
都民共済 『こども1型』 |
1000円 | 満0~17歳 | 500万 | 400万 | 200万 | 300万円 ~ 12万円 | 200万円 ~8万円 | 5000円(1~365日分) |
なし | 2000円(1~90日分)※事故 | 2万円・5万円・10万円・20万円 | ・1万円 ~ 50万円 ・なし |
・交友事故、不慮の事故:350万円 ・病気等:50万円(免責1年) |
最高100万円(1000円は自己負担) |
全労済 『キッズワイドタイプ』 |
1600円 | 満0~14歳 | 800万 ※1 | 600万 ※1 | 400万 ※1 | 270万円~12万円 |
180万円~8万円 | 1万円(1~365日分) | (60日以上、80日以上、270日以上連続した入院[1回])に各20万円(最高60万円) | 3000円(1~90日分) |
10万円(1回につき) | ・なし ・骨折、けんの断裂、関節の脱臼(交通事故、不慮の事故)6万5000円 |
・交友事故、不慮の事故:200万円 ・病気等:30万円(免1年) |
最高100万円(免責5000円) |
※手術金は各共済指定の手術
●割戻金(参考 2012年11月確認)
・ジュニア1000円コース:15.0%(東京都の場合)
・こども1型:22.0%
・キッズワイドタイプ:15.6%
【比較の前に】
全労済は上記プランのほか、月額900円の『キッズタイプ』もありますが、このプランだと入院中の手術金等が出ず比較しにくいため、少々値は張るものの『キッズワイドタイプ』を選択しました。
比較の結果・考察
金額面では、全労済が月々600円多いだけに、他の2プランとでつく差額は1年間で7200円、18年間では12万9600円です(割戻金を考慮しない単純計算の場合)。コスト軽減を第一として考えた場合、家計の苦しい世帯にとっては足かせになる数字ではないでしょうか。
金額面では遅れをとる全労済ですが、医療保障面では入院日額1万円と高めで、骨折や脱臼など、元気に外を走り回りたい年代にありがちなケガへの保障も付いています。これに対し、都民共済は先進医療への共済金を最大50万円まで給付されるのが特徴。他の2共済が備えている長期入院に対する保障はないものの、全体的な数値平均としては手厚い内容だと思います。
CO-OP共済は上記プランの特約として個人賠償責任保険を月額170円で付けることができます。最高1億円まで保障されるので、もし未加入(火災保険や自動車保険等の特約で付加していない)であれば付帯しておいて損はないでしょう。
コスト面のカットを第一目的とするなら、CO-OP共済か都民共済で問題ないと思います。ただし地域によって事情が異なるケースもあるため、加入前には必ず各地代理店・担当窓口で相談してください。