具体的にどれくらいの保障が必要なのか?
資金を貯蓄する場合、親が亡くなってしまった場合の子供への保険金、医療保障の場合、他人の子供に対する保障など、それぞれの目的によって保障の内容は異なります。
では具体的にどれくらいの保障があれば万が一に備えられるのかを学資保険に加入する前に検討してみましょう。
1:満期学資金と祝い金の金額
今現在貯蓄が出来る環境であっても、数年後に同じだけの貯蓄を出来るかどうかというのは100%はわからないですよね。金利が良くない時代に銀行に預けても簡単には増えませんし、株に投資をしてお金が増えると言い切ることも出来ません。
しかし返戻率が100%以上の学資保険であるのならば、支払う保険料にいくらかプラスされた資金が満期学資金として受け取れるのです。
では仮に大学に入学するときにはいくらまとまった資金があれば良いのかを考えてみましょう。
まずは進学のプランをある程度立ててみないと、こういったまとまった資金の目安はなかなかわかりにくいですよね。資金が大きく変わるのは、やはり私立であるのか公立であるのかといった点になります。
例えば…
パターン1:小中学校は公立で高校と大学は私立
パターン2:小中学校、高校は公立で大学だけ私立
パターン3:小学校は公立で中学校、高校、大学と私立
パターン4:小学校、中学校、高校、大学と一貫の私立
他にもパターンはありますが、いずれにせよ公立より私立の方が教育費やそれに伴う費用も高くなります。更には私立の受験費用も高校で1校受験するのに最低でも30,000円は掛かります。
ですから私立への進学を考えるのであれば、かなりまとまった資金を備えておいた方が安心ですね。
学資保険の祝い金や満期学資金の一例をあげてみますと次のようになります。
15歳のときに30万円、18歳のときに50万円、22歳のときに200万円
合計すると280万円ですね。
祝い金や満期学資金の重要なポイントは、契約どおりの子供の年齢に契約どおりのお金しか給付されないとういことです。
ということは適当に計画をしていては資金が足りなくて困るということになり兼ねません。
子供の教育プランをしっかりと練った上で、給付金を受け取りたい適格な年齢と金額を選ばなくてはなりませんね。
2:万が一親が亡くなった場合の保険金の額(育英年金の額)
万が一親が亡くなってしまった場合の育英年金はどれくらい必要でしょうか。
万が一のことは考えたらキリがないというのが本当のところですが、育英年金の額が高ければ高いほど保険料は高くなります。
ですからこれだけあれば大丈夫だという金額は定めておく必要があるのです。
この育英年金というのは各保険会社によっても支払われる額はさまざまです。またどの学資保険にも育英年金が付いているというわけではありません。
保険会社によっては、特約でプラスするかどうか選択する場合もあります。育英年金の額は、毎年一定額の支給である場合と、被保険者の年齢に合わせて年齢が高くなればなるほど育英年金の支給額が高くなるものもあります。
具体的に育英年金はいくらあるべきかと定めるのは難しいですが、預貯金と合わせてどれくらいの現金を残しておけば良いかを考えてみると良いでしょう。
また親が亡くなった場合の以後の保険料を子供が支払っていくというのには無理がありますよね。
ですから親が亡くなってしまった場合には保険料の支払いが免除される商品を選ぶようにしましょう。
3:子供の病気やケガに備える医療保障の額
子供がいつ病気やケガをするかはわかりません。また通院で済むのか手術が必要で入院しなくてはならないのかどうかも予想はつかないことです。
しかし仮に入院したとしたら1日にどれくらいの給付金が必要なのかどうかを考えることは出来るでしょう。
子供の場合には公的医療保険に加入していれば、自治体によって違いはありますが、小学校就学前までは医療費がかなり軽減されます。
受診の際に保険証と同時に乳幼児医療証を見せるように支持されます。その乳幼児医療証があることによって、大阪であれば1回の診察料は一番高くても550円です。
もし手術をしたとしても治療にかかる医療費は550円までに収まります。しかし入院をした場合には差額ベッド代としていくらか費用が発生します。
医療保障の金額としては、こういった入院した場合に一日当たり最低どれくらいの給付金があれば良いのかを予測しておくということです、」
大人であっても入院費用の目安は1日あたり5,000円までに収まります。ですから1日5,000円以上の給付がある保険は保障のレベルが高過ぎると考えても良いですね。
保障のレベルが高ければ高いほど支払う保険料も高くなるということを頭においてプランを立てましょう。
4:他人の子供をケガさせた場合の保障
もしも他人の子供にケガをさえてしまったら、または物を壊してしまったらという場合の保障についてです。これについては保険会社によって商品の内容に差があります。
子供を対象としている保険であるのに家族全体が保障の対象となっているものもあります。
また他人の子供をケガさせた場合に限らず、自分の子供に何かがあった場合の保障を合わせた商品もあります。
ただ所定の病気やケガとして予め定められている内容に注意が必要です。最低限ありうる事故や病気だけを考えなくてはキリがなくなってしまうので保険料とも相談しましょう。
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