郵便局の学資保険は元本割れでおすすめできない?

子供や孫が生まれたら郵便局で学資保険に入って、これで将来も安心!なんて少し前の話です。

学資保険といえば郵便局!の時代は、今は昔。そもそも郵便局すらないですからね。時代の移り変わりは早いものです。

さて学資保険と郵便局の甘い関係は終わりましたが、もちろん消滅したわけではなく、ちゃんとかんぽ生命が引き継いでいます。ただし以前のような、学資保険との甘い関係は少々変わってきているようです。

なぜなら世間は、貯蓄性の高い学資保険に人気が集まっており、手厚い保障のかんぽ学資保険は少々お株を奪われている感が否めません。

国民生活金融公庫総合研究所が平成19年に調査したところ、大学の入学費用が89.6万円、在学費用が年間107.2万円と、入学時1年間に196.8万円が必要だという結果がでました。

在学費用が4年間かかるとすると、518.4万円です。ちなみにこれは国公立大学に進学した場合。私立大学ともなると、入学費用は101.1万円、在学費用が年間157.8万円と予想通りの増額です。在職年数が長ければ給料が上がる時代でもないので、教育資金の捻出は苦戦を強いられそうです。

もちろん教育資金を学資保険だけでカバーする必要はないのですが、いずれにせよ学資保険をはじめとする金融商品と賢い付き合い方をしていかなくてはいけないでしょう。

また奨学金制度の利用も検討する必要があるかもしれません。郵便局で学資保険に入れば安心、という時代から、保険内容を検討し、自ら選択する時代に移ったのでしょう。
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