なぜ学資保険が必要なのか?
学資保険保険は、周りの人がみんな入っているからという安易な理由で加入すると本来の目的を見失ってしまいます。
必ず考えるべきなのは、「なぜ学資保険に加入する必要があるのか?」ということです。
学資保険の必要性には4つのパターンがあります。これを参考に、あなたが何を求めて加入するのかを考えるきっかけにして頂けたら幸いです。
パターン1 「子供への愛を示し、勉強のきっかけにしたい」
もしあなたの意志が弱くて貯蓄をしていく自信がないのであれば、貯蓄性のある学資保険に加入するという選択は間違いなく正しく、実は加入する人の多くはこのパターンです。
しかし、中にはある程度の貯蓄があり、更に毎月決まった額をきちんと銀行に預金できる意志の強さを持っているにも関わらず、加入している人も多くいます。
これは「子供への愛を学費というかたちでしっかりと示しておきたい」という意図があります。小さいときには親と心が通い合っている可愛いわが子も、思春期になれば親を嫌うこともあれば疑うこともあるでしょう。勉強もせずに不良のようになってしまうこともあるかも知れません。でもそんなとき、両親が毎月お金を工面して子供のために学資保険として積み立てている姿を見ていたら、どうでしょうか。
間違いなく、勉強しようという気持ちも少しは湧き出てくるはずです。これは私自身が最も強調している学資保険が必要な理由です。ただの預貯金とは、子供に与える影響力が全く違います。
このパターンの場合、選び方のポイントは、返戻率が100%以上のもので元本割れしないものを選ぶことです。
払い込む保険料よりもいくらか増えてお得ですし、子供の進学時などに必要な資金としてのメリットも大きいので安心です。
参考:2015年度の学資保険返戻率ランキング
パターン2 「私に万一のことがあったときにもしっかりと学業を修めてほしい」
高齢になってから子供を授かって、子供が成人まで活躍できるか不安な人や、小さい子供がいるけれど健康が心配であるという人も少なくありません。自身が亡くなってしまったときにも残された子供と家族を守るために学資保険を必要と考えているパターンです。
選び方としては、保険契約者が亡くなってからは保険料が免除されるもの、また亡くなった日から保険期間満了まで育英年金が被保険者へ給付される商品を検討すると良いでしょう。
万が一に備えた保障が充実しているものは、返戻率が100%以下であるものがほとんどです。貯蓄性には欠けますが、万が一に対する保障が手厚い商品はやむを得ません。
※支払う保険料が死亡時の保障部分へ割り当てられているため、損をしているわけではありません。
パターン3 「子供に万一のことがあったときの医療保険代わりにしたい」
元気に生まれた子供ではあっても、風邪を引きやすい、よく高熱を出すなど、身体が弱い傾向があれば入院の心配をして当然です。
または健康ではあるものの、活発でケガが心配な場合もあり、親としてはどちらの場合も気苦労が絶えません。 しかし、わざわざ医療保険に加入するほどでは考えておらず、必要最低限の保障があればそれで良いと考えているパターンです。
この場合には、子供の医療保障が充実している学資保険を選ぶと良いでしょう。
但し、契約内容に該当する病気やケガ以外については保障外になるため、契約時にはしっかりとどんな病気やケガについての保障であるのかを見極めておかなければなりません。
対象の病気やケガをきちんと確認をし、納得した上で契約するようにしましょう。
パターン4 「明確な必要性・目的は感じていないけれど、念のための保障は欲しい」
何のために必要なのか、何を目的にするのかをよく考えるべきというのが私の持論ですが、実はこの「何となく不安」というパターンも少なくありません。 子供のことですから、予想もつかないアクシデントが起こるのも事実です。
学校に通うようになると、他人の子供にケガをさせないか心配になる親御さんたちも多いことでしょう。子供同士のケンカは仕方のないことであるにせよ、何かケガをさせてしまった場合などの責任は親にかかってしまうものです。
このような心配は心配し始めるとキリがありませんが、それでもやはり心配で何か保障が欲しいという場合には、それらも含めた手厚い保障のある商品を選んでおきましょう。 対人だけではなく、対物も補償してくれるタイプの保険もあります。
例えば子供がどこかで物を壊してしまった場合などにでも給付金が下りるのです。
こういった万が一に備えてくれる保険もありますから、心配の絶えないご家庭では検討されると良いかと思います。これも精神安定上、必要と言えばその通りだと思います。
まとめ
ここまで読んでいただいて気づいたと思いますが、必要性というのは本当に千差万別で家庭によって異なります。 だからこそ、「私にとっては何が必要なのだろう」と考えることが大切です。
上記4パターンを参考に、ご自身にとってどれが一番大切なのかを考えてみて下さい。 そうすればきっとあなたにとって必要な目的が達成されることは間違いありません。
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